脳梗塞を改善する【病気治療のエキスパート】

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神経膠腫とはなにか

定義と症状

男女

脳腫瘍は頭蓋内の様々な細胞が過剰に増殖する病気です。このうち成人に最も多いのは髄膜腫で、成人の二番目に多く小児に最も多いのが神経膠腫です。神経膠腫は脳神経を支持する神経膠細胞から生じる脳や脊髄にできる腫瘍です。神経膠細胞は細胞の形から星細胞、上衣細胞と乏突起神経膠細胞の三種類があり、それぞれの細胞が腫瘍となって星細胞腫・上衣腫と乏突起神経膠腫になります。とくに悪性度が高い型は、悪性神経膠腫とよばれます。神経膠腫の症状は他の脳腫瘍と同様に脳組織の圧迫症状である頭痛やけいれん、吐き気や嘔吐と、できる場所によっておこる認知機能低下や記憶障害、言語障害や性格の変化などです。

診断と治療

神経膠細胞由来の脳腫瘍の診断は神経内科や脳外科でおこなわれ、歩行能力・平衡感覚・反射神経・視覚や精神状態などの診察をします。コンピューター断層撮影法(CT)・核磁気共鳴画像法(MRI)や陽電子放出断層撮影法(PET)の画像検査や、病理診断のために組織を取る定位針生検が実施されます。この脳腫瘍の治療法は、腫瘍の型や大きさ、悪性度および患者さんの年齢、さらには健康状態によって選ばれます。手術はほとんどの種類でおこなわれる最初の方法です。手術が難しい場合や悪性神経膠腫の場合には手術と同時に、小さい領域で腫瘍細胞を殺す放射線治療やテモゾロミドなどによる化学療法が実施されます。再発例に対しては、血管の形成を止めて腫瘍細胞を殺すモノクローナル抗体のベバシズマブを用いる標的療法もおこなわれます。