脳梗塞を改善する【病気治療のエキスパート】

先生

症状が出なくても

小さな梗塞

男女

脳梗塞の中にはきわめて微小な数ミリ程度の梗塞が見つかることがあります。脳細胞の壊死している部分がごく一部にとどまり自覚症状が全くない病気が無症候性脳梗塞です。本人が気が付かないうちに脳梗塞が起こっているために前触れなどの予兆がないことから、本格的に脳梗塞を発症するリスクが高い病気になっています。この病気はMRI検査で見つけることが可能になっています。60歳以上になると急激に増えて70歳以上では3割以上の人が何らかの梗塞を抱えています。脳ドッグでこれらの梗塞が発見された時には、危険因子を見直して本格的な治療を行うほうが安心です。脳ドッグを定期的に受けることもこの病気の予防に大いに役立つことです。

治療が終わる病気ではない

脳にある太い血管から枝分かれした小さい血管が詰まってできる梗塞をラクナ梗塞と呼んでいます。脳の深い所にある直径1,5センチ未満の梗塞をラクナ梗塞と診断しています。発作が突然に起こることもありますが、詰まってしまう血管が細いため症状は発作が出たとしても、比較的に軽く症状が出ない人もいます。ラクナ梗塞は脳出血も起こしやすく複数の場所にできることから障害が出た時には認知症や言語障害、歩行障害や嚥下障害などを引き起こします。このラクナ梗塞の再発防止のためにアスピリンを服用していると脳出血のリスクも高くなってきます。脳梗塞は退院をした後も治療の確認や再発防止のためのリスクの管理が必要で、治療がこれで終わったという病気ではありません。